「コンセントがあるから大丈夫」と安易に繋ぐと、基板を焼いたり、エンジンが止まったりするのが発電機の怖さ。現場のプロが教える、絶対に失敗しない選定基準を解説します。
🏗️ Lesson 1:インバーター付きか、それ以外か。
まず最初に決めるべきは「電気の質」です。
- インバーター発電機:
- 特徴: 家庭用電源と同じ「綺麗な波形(正弦波)」を出力します。
- 用途: パソコン、測量機器、LED投光器、最新の電子制御付き電動工具。
- プロの視点: 現場でPCやデリケートな電子機器を使うならこれ一択。インバーターなしを使うと、高価な機材が即故障するリスクがあります。
- スタンダード(サイクロコンバーター等)発電機:
- 特徴: 電気の質よりも「パワーと安さ」重視。
- 用途: 白熱球の照明、古いタイプの水中ポンプ、ヒーターなど。
- プロの視点: 壊れにくくタフですが、今の現場では精密工具が増えているため、レンタルではインバーター型が主流になっています。
🏗️ Lesson 2:地獄の「始動電流」計算
発電機の容量(kVA)を選ぶ際、カタログの「消費電力(W)」だけを見て選ぶと、エンジンが止まります。
- モーター機器の罠: 水中ポンプやコンプレッサーなどのモーター搭載機器は、動き出す瞬間に**定格の3倍〜5倍の電力(始動電流)**を必要とします。
- 選定の目安: * 消費電力 500Wの水中ポンプを動かすなら、2.0kVA(2000W相当)以上の発電機が必要です。
- 複数の工具を繋ぐ場合は、「一番始動電流が大きいもの」+「それ以外の合計」で計算するのが定石。
🏗️ Lesson 3:単相と三相(200V)の大きな壁
現場で混乱しやすいのが電圧と相の違いです。
- 単相100V: 一般的な電動工具。
- 三相200V(動力): 大型水中ポンプ、大型コンプレッサー用。
- マルチ発電機: 最近の現場用大型発電機(25kVA〜等)は、単相と三相を同時に取り出せますが、**「単相を使いすぎると三相側の電圧が不安定になる」**というバランスの問題があります。容量の限界まで使うのは避けましょう。
🏗️ Lesson 4:現場トラブルFAQ(発電機編)
- Q:エンジンは回っているのに電気がこない!
- A: ブレーカーが落ちているか、オイル不足による「オイルアラート」が作動していませんか?また、意外と「周波数(50/60Hz)切替スイッチ」が中途半端な位置にあるケースもあります。
- Q:並列運転をしたい。
- A: 小型インバーター機なら専用ケーブルで繋げますが、機種が同じでないとできません。また、大型機同士の並列運転は「同期」が必要なため、専門の知識がないと非常に危険です。
- Q:ガソリンと軽油、どっちがいい?
- A: 小型はガソリン。長時間・大容量ならディーゼル(軽油)。燃料の入れ間違いは「一発廃車」級のダメージになります。
詳しい知識
- 電圧降下(コードリールを長く伸ばした時のパワーダウン)
- 極超低騒音型じゃないと近隣クレームが来る話
- 燃料抜き忘れによるキャブレター詰まり